VISA PLUSを活用してATMから海外預金を引き出してみた

オーストラリア

 

オーストラリア・ワーホリから日本に一時帰国中のTomo(@tomo_lev1)です。

みなさん、『VISA PLUS(ビザプラス)』ってサービスをご存知ですか?

手持ちのキャッシュカードやクレジットカードがVISA PLUSに対応していれば、世界中どこでもVISA PLUS対応のATMから現地通貨を引き出せてしまう、とても便利なサービスです。

そこで今回は、オーストラリアで開設したANZ銀行のキャッシュカードに付帯されているVISA PLUSを活用して、日本の郵便局のATMからANZ銀行の預金を引き出してみましたので、その様子をご紹介させていただきます。

VISA PLUSとは?

みなさん、VISA PLUS(ビザ プラス)ってご存知でしたか?

私はPLUSのロゴを見たことはありましたが、詳しいことは知りませんでしたので、早速Wikipedia先生に聞いてみることにしました。

すると・・・

PLUS (プラス)とは、銀行のオンラインシステムで、全てのVISAクレジットカード、デビットカード、VISAトラベルマネーのようなプリペイド型カード、それに世界中の主要銀行が発行したPLUSのロゴが示されているキャッシュカードに対応している。VISA PLUSとして知られている。

170カ国以上の100万箇所以上のATMがPLUSにリンクしネットワークを形成している。しかし、発展途上国など回線状態の良くない地域では利用できない場合も多々ある。

PLUS ATMは、設置者である独立型の銀行ネットワークからVISAのネットワークにリンクしており、利用できるカードの種類(VISA、デビットカード(VISAデビットカード)、VISA DELTA、VISA Electron)のマークがATMなどにステッカーなどで示されている。

現在では、1億4千万枚以上の専用のPLUSカードが発行されている(第二のネットワークとしてPLUSを利用しているいくらかのメンバーは含まれていない)。PLUSの最大のライバルはマスターカードによって提供されているCirrusである(PLUS/Cirrus両者を利用できるATMも数多い)。

PLUSはアメリカ合衆国やカナダなどではローカルな銀行間のネットワークとして広く使われており、アメリカ合衆国のSTARとNYCEあるいはカナダのInteracのようなネットワークと競いあっている。インドやインドネシアでは、多くの銀行間のネットワークとして利用されている。

参照:PLUS(ATMネットワーク)|Wikipedia

どうやらVISAのカードに付帯しているようで、ATMにPLUSのロゴがあれば、世界中で利用できるみたいです。

VISA PLUSについては、VISAの公式ホームページにも記載されてますので、参考にしてみて下さい。

私は、日本で発行したVISAのクレジットカードを2枚持ってますので、PLUSが付帯されてるか確認してみると、

TSUTAYAのT-CARD PLUSに、PLUSマークが印字されてました。

楽天カードには、残念ながらPLUSは付帯されてませんでした。

日本のANZに問い合わせてみた

PLUSマークがあるATMから預金を引き出せることは分かりましたが、念のためANZに問い合わせてみることにしました。

Googleで検索してみると、日本にANZの支店があることが分かり、

早速東京支店に電話をしてみると・・・

オペレーター:「はい、ANZ 東京支店の◯◯です」

私:「オーストラリアで開設したANZのキャッシュカードを持ってまして、裏面にVISA PLUSのマークがあるので預金を引き出したいんですが…」

オペレーター:「郵便局かCity bankのATMから引き出すことができます。」

私:「そうなんですね。手数料ってどれぐらいかかるんですか?」

オペレーター:「こちらは日本のANZになりまして、オーストラリアのANZとは別になります。なので、直接オーストラリアのANZにお問い合わせ頂ければと思います。」

私:「わかりました。ありがとうございます」

郵便局とCity bankのATMは対応してるみたいですね。

あと、手数料は直接オーストラリアのANZに問い合わせないと分からないみたいです。英語が苦手なんで、今回は問い合わせせずに引き出してみることにしました。

郵便局のATMから引き出そうとしたら・・・

早速、最寄りの郵便局へ行き、ATMからANZの預金を引き出してみることにしました。

ゆうちょ銀行のInternational ATM Service(海外発行カードによる現金引出しサービス)については、こちらのページに詳細が記載されてますので、よかったら参考にしてみて下さい。

ATMがPLUSに対応してるか見てみると…

!!

PLUSのロゴが印刷されたシールがATMに貼ってましたので、PLUSに対応しているようです。

タッチパネルの画面から「引き出し」を選択して、ANZのキャッシュカードを挿入

「ご希望のお取り引きを選択してください」の画面が表示されたら、「海外発行カード」のボタンを選択

「暗証番号」の入力を求められるので、4桁の数字を打ち込んで、「確認」ボタンを押します。

暗証番号の認証が済んだら、引き出し金額を入力する画面になります。

ここで、1日の引き出し可能上限金額が10万円と表示されていたので、上限ぎりぎりの10万円を引き出してみることに。

確認ボタンを押して、しばらくお待ち下さいの画面が表示されるので、

しばらく待ってると、カードとご利用明細票が出てきたので、確認してみると・・・

トリアツカイ フノウA

YOUR CARD ISSUER HAS DECLINED YOUR TRANSACTION

なに!!

取扱不能だと・・・

んー、理由がよく分からなかったので、引き出し金額を下げてみることに。

で、9万円でやってみたら…

あーー、やっぱりダメか・・・

原因がよく分からないので、直接郵便局の窓口で聞いてみるとにしました。

郵便局のお姉さんに色々話した結果、一旦担当者に確認してもらうことになりなりました。

待つこと、約5分…

確認が終わったようで、窓口に行くと

行員さん:「確認しましたところ、詳しいことは分かりませんでしたが、オーストラリアで銀行の口座を開設された際、海外で引き出し時の上限金額を設定されてると思います。おそらく上限金額が要因ではないかと思いますが…」

私:「あっ、わかりました。それでは、引き出し金額をちょっとずつ下げながら再度やってみます。ありがとうございます。」

どうやら、上限金額がネックみたいでしたので、引き出し金額を下げながら再度トライしてみることにしました。

で、引き出し金額を8万円に設定してみると…

ん!!

ATMからお札をカウントする音が聞こえるので、

もしかしたら、と期待してみると・・・

!!!

見事、8万円を引き出すことができました。

今回の決済の詳細

さて、無事にANZの預金を引き出すことができましたが、肝心の手数料が気になってました。

というのも、預金を引き出したのが2月8日の午前中でしたが、オンラインバンキングに今回の決済に関する詳細が反映されたのは、2月10日でした。

で、内容を確認してみると…

  • PLUS ATM TRANSACTION FEE:$5.00
  • OVERSEAS TRANSACTION FEE:$29.05

ATMの手数料が5ドルで、海外送金手数料が29.05ドルでしたので、

今回のPLUSを利用してATMから引き出しに掛かった手数料は、34.04ドルでした。

で、決済レートを計算してみると、

  • $997.54 – $29.05(OVERSEAS TRANSACTION FEE) = $968.49
  • 80,000円 ÷ $968.49 = 82.602814

決済レートは

  • 1ドル = 82.602814円

でした。

Yahooファイナンスで、2月8日の円・豪ドルの為替相場を調べてみると、

  • 始値:81.840960
  • 高値:82.570752
  • 安値:81.655616
  • 終値:82.049472

と、81ドル後半から82ドル前半でしたので、決済レートは悪くないと思います。

PLUSを利用してみた所感

今回、PLUSを利用してATMから海外預金を引き出してみましたので、Good・Badで振り返りたいと思います。

良かった点

すぐに預金が引き出せる

今回の決済を通じて、PLUSを利用する一番のメリットは、すぐに預金を引き出せる点だと思いました。

実際に預金を引き出すのにかかる時間は、ATMでの操作時間なので、わずか1分程度です。

面倒な手続き無しに海外預金が引き出せるのは、ある意味驚異的だと思いました。

郵便局のATMがPLUSに対応してる

日本人にとって、身近なATMの1つが郵便局のATMじゃないでしょうか。

おそらく、住んでる街に郵便局は必ずあると思います。

また、ANZの東京支店に問い合わせした際、郵便局かCitybankのATMから預金を引き出せると案内されましたが、ネットで検索してみると、PLUSに対応してるATMは他にもあって、セブン銀行やイオン銀行のATMもPLUSに対応してるようです。

決済レートは良心的

今回の決済レートは、ANZの取引履歴に記載が無かったので、こちらで計算して割り出してみましたが、結果はそこまで悪くない印象を受けました。

おそらくですが、ATMから預金を引き出した当日の為替レートが反映されるようです。

法外なレートで決済することは、まず考えられないので、その点安心して決済することができるんじゃないでしょうか。

悪かった点

手数料が高い

手数料は20ドル前後で予想してましたが、実際は34.04ドルでしたので、ハッキリ言って高いですね。

引き出しの上限金額が分からない

預金を引き出すことはできましたが、ATMから引き出せる上限金額が一体いくらだったのか、よくわかりませんでした。

郵便局のATM画面には、1日の引き出し限度額は10万円と表示されていましたが、実際に引き出せたのは8万円でした。

ANZで口座を開設した際、海外で預金を引き出す際の上限金額を設定した記憶は無いので、デフォルトで上限金額が決まっているのではないでしょうか。

その他外貨両替・送金サービス

今回、VISAのPLUSという機能を活用して日本のATMから海外預金を引き出してみましたが、他にも外貨を日本円にする方法はあります。

ネット両替を活用

ネット両替を活用して、外貨を日本円にする方法です。

以前、カレンシーオンラインというネット両替サービスを活用して、オーストラリアから日本に海外送金してみました。記事にまとめてますので、良かったら見てみて下さい。

カレンシーオンラインを使ってオーストラリアから日本へ海外送金してみた
カレンシーオンライン(Currency Online)というネット両替サービスを活用して、オーストラリアから日本へ海外送金してみました。」やり方や注意点などをご紹介させて頂きます。

カレンシーオンラインを利用するメリットとしては

メリット

  • 手数料が良心的 (オーストラリアドルを円に両替する場合、12ドルのみ)
  • すべてインターネットで手続きが完結できる

デメリット

  • カレンシーオンラインの登録が必要 (手続きに時間はかからないが、面倒かも)
  • 管理画面が英語なんで、分かりづらいかも (日本語訳の説明サイトはあります)

外貨両替ドルユーロ

ネットで色々検索して見つけたのが、この外貨両替ドルユーロというサービスです。

私は利用したことはないですが、見た感じ両替レートがとても良いと思います。

特に、円を外貨に両替するサービスは色々ありますが、外貨を円に両替するサービスが意外と少ないです。

で、この外貨両替ドルユーロは、外貨を円に両替できますので、手元に外貨がある方は活用してみてはいかがでしょうか。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今後、VISA PLUSを利用される方の参考になれば幸いです。

それでは、See ya!

コメント

  1. 髙橋建也 より:

    シンガポールに在住でDBSカードを持っています、日本のセブン銀行でお金を引き出すために何か設定をする必要があるか知っていますか?
    よろしければ教えてください

    • Tomo より:

      高橋さん

      はじめまして、Tomoです。
      コメントを1週間以上前に頂いていたにも関わらず、お返事できていないく、申し訳ございませんでした。
      私自身、DBSカードを所有したことがないので確かなことは言えませんが、銀行や口座ごとに一度の取引で引き出せる金額に上限があるようですので、事前にご確認されるといいかもしれません。
      ご参考にしていただけますと幸いです。